風になる朝
8月6日
読了時間: 1分
更新日:8月8日
おはよう
可愛いなあ
あなたは素敵よ
ありがとね
毎日通る
道の傍
ある日
一輪の小さな花が
咲いていた
つむじ風のように
心が跳ねる
暗がりを照らす
消えない灯のように
✳︎
ある日
つぼみがひとつ
やがて
つぼみはひらき
最初の花は
消えていた
毎日通る
道の傍
日々に追われ
花のことを
すっかり忘れていた

ある日
あふれるほどに 花が咲いていた
おはよう
今日も素敵よ
ありがとね
いつもそこで
しずかに佇む
あなた
あなたと目が合うと
胸の奥が
ほんのり甘く
ほとけてゆく
深い風が
胸の奥から
ひたひたと染み出し
からだの芯へ 指のさきへ 全身をふるわせ わたしは風になり あなたと溶け合う 頬が上がる ✳︎
あなたがくれたもの
これ以上の宝物は
どこにあるの
あなたの贈り物を
そっと胸に抱き
あふれる言葉を あなたへかえす
今日も素敵ね
ありがとう
✳︎
いつの間にでしょう あふれるほどに咲いたあとも まだ 小さなつぼみ
そしてまた
ひらいてゆく
あなたは素敵
ありがとね
2026年8月6日
朝のこと





