

楽園の余波
夢のような 楽園から 現実世界へ 戻ってきた 私の体は ここちよく疲れ ただ 眠りを 渇望している 湯を張り ずぼりと浸かれば 体内に溜まった 泥炭が じゅわじゅわと 溶け出していく 意識が ふと遠のく はっ しまった 衣服をひっかけ 弾丸のように 飛び出した ✳︎ ひだまりの まどろみ もう少し このままで ✳︎ スマホが鳴った これから届けるよ いいの? 助かる 朝露に濡れた テント 蚊取り線香の 匂い 開ききらない 瞼 疲れたとは 一言も漏らさない その深い懐 ✳︎ おいしいカレーに 満たされて ✳︎ いつもの公園 カラスが 一羽 私たちを ぐるり一周し 森へと 帰っていった 虹は 日輪となり 稲妻のような雲を纏い 燃えている ✳︎ 黄昏どき 誰もいない 広いひろい 原っぱの 片隅 弦が震え ギターの妖精たちが キラキラと 踊りはじめる 清らな泉が たゆたい ここちよい 風になる ✳︎ いつもの歌 けれど いつもとは 全く違う 声 楽しくて ああ ただ たのしくて 楽園の波が ギターの音色に 重なり この世界へ 満ちてゆく あの景色が いま
16 時間前


龍神さん?【後編】 瑠璃色の蝶とミツバチ
※前編はコチラです。 私は本堂へ向かい、開け放たれた扉の外側で軽くご挨拶をし、そのまま牛馬慰霊碑へ向かった。この慰霊碑がある事は最初はわからなかった。そして見つけたとき、なんだかとても大切なものに思えて、私は必ずこの碑の前で手を合わせている。 その昔、この地に屯田兵が入植し、多くの牛や馬たちが人間とともに、人間のために働いてくれたのだろうと想像している。彼らのおかげで私たちは北海道の地を開拓し、その子孫として、今この地で栄えている。ありがたい。牛さん、馬さんは屯田兵と同じように、大変な苦労を強いられ、ある意味、犠牲となってくれた。この神社のそばには、様々な歴史的な遺物が残っており、開拓に関する記念館まである。おそらくこの地は古くから重要な場所だったのではないかと思う。 牛さん、馬さんのスピリットが安らかに在りますように。 この三次元に生きている牛さん、馬さんたちとも、交流を深められますように。 いつものように感謝と祈りを伝えた。 さて、一通り参拝が終わったところで、私の足はなんとなんとなく裏道から公園へ向かっていた。急な裏階段を上り、公園の敷
1 日前


龍神さん?【前編】神社へ
空が騒がしい。鱗雲が帯のように長く連なり、その帯が、あちらにも、こちらにも、いくつも浮き上がっている。まるで龍の巣。もしかして龍神様? そう言えば10年くらい前だろうか、こういう雲を龍神雲と言うんだよと教えてもらったことがある。なんだか印象深く、それから私も 、あの雲は龍神さんなのかもなあ、と受け止めるようになった。 私は空模様がとても気になって、なんだろなぁとぼんやり、でも確実に意識していた。ことある毎に空を見上げては、雲の行方を確認していた。そしてなんとなく、今日は神社まで足を伸ばそうかという考えが浮かんでいた。 そしてなんとなく、日本酒、と言う考えが浮かび、一度帰宅するとすぐに日本酒を小さなペットボトルに詰め、踵を返した。足は自然と最寄りの神社に向かい、しっかりとした足取りで、前へ前へと進んでいた。 わーっとカラスが二羽飛んできて、頭上の電線に止まり、私にお尻を向けて、かあかあ鳴き始めた。カラスさんは大抵後ろ向きで鳴く。明らかに私に向かって鳴いているように感じられるのだけれど、彼らはシャイなのかしら。稀に真正面を向いて鳴いてくるカラスさんも
6 日前




