平飼い卵を食べる
- miinakanon
- 4月3日
- 読了時間: 4分

色々な健康法があります。
私は実に色々と試してきたと思います。
数年前、父の自宅での闘病生活を支えた時は、父がしたいという独自の食事療法を行うために、朝から晩まで台所に立っていました。食材は完全有機野菜、野菜中心、玄米食、海藻を沢山とる、などなど、とても大変でしたが、今思えば本当に良い勉強になりました。癌細胞が自分で消滅することを、確かアポトーシスというのですが、死の間際にはアポトーシスが始まり、死滅した細胞が最終的に真っ黒い便となって排出され続けました。
私も父と共に約半年間、同じ食事を摂っていました。と言っても、父は食道癌だったため、次第に飲み込めなくなり、ペースト状の食事になり、最後はまほろばの水しか飲めなくなりました。父が普通食を食べられなくなり、食も細くなっていくと、父の前で食事をするのは気が引けて、父には見えないように気を遣って急いで食事をしていました。
父の食生活に合わせて、私も完全有機野菜、野菜中心、玄米食、海藻を沢山とる、などに切り替わりました。父が他界した後も、その食生活が心地よかったため、数年間続けていました。自然と肉魚を食べなくなり、小麦や牛乳も卵も摂らなくなり、ビーガンになりました。が、市場に流通している食材は、食べられるものが殆どなくて大変困りました。加えて、化学物質や農薬にも非常に敏感に体が反応してしまうようになり、外食はまず無理でした。
丸一年以上そういった生活を続けているうちに、体の中が綺麗になったのか、体が活性化したのか、時々猛烈に動物性タンパク質が食べたくなりました。例えば一年以上肉魚を食べていないのに、急に豚もも肉が食べたくなり、小さめの薄切りのパックを買って、焼いてぺろっと食べてしまったことがあります。その時は全く体は大丈夫で、むしろ元気になりました。
今でもあまり肉魚は積極的に食べません。
ただ、2025年に入ってから、体の細胞が総入れ替えしているような感覚があり、ほぼ毎日肉魚を食べています。生肉はやはり触れないので、焼き鳥とか、サバの缶詰とか、です。基本的に好き嫌いはなく何でも美味しくいただけるのですが、肉魚は量が食べられなかったりします。体の要求に素直になっただけだと思います。
卵は、1年前は6個パックを数ヶ月かけてようやく食べる感じでしたが、今では一日2個食べても平気です。
写真の卵は、黄身の白っぽい方が、北海道豊浦町の平飼い卵「恋するタマゴ」です。ふぞろいのキューリさんが札幌に月二回宅配してくれるため、時々買っています。
黄身の黄色味が強い方は、北海道白老町の平飼い卵「エイビアリー」です。餌にオメガ3を使ったり、人間の飲める水を鶏に飲ませたりとこだわっているようです。こちらは先日温泉へ行った帰り道にマザーズという卵で有名なお菓子屋さんに寄って買ってきました。
たまたま月二回の宅配日と温泉旅行の日程が近かったため、現在二種類の平飼い卵が家にある状態です。
私が平飼い卵に切り替えたのは、フランスへ度々行っていた頃からですから、十年前位だと思います。当時はフランス人の恋人がいて、ヨーロッパでアートの活動をする時はフランスのリオンにある彼の家を拠点にしていました。彼は博学で色々なことを教えてくれました。彼は平飼い卵しか食べない人で、それは鶏がどういう風に飼育されているかを知っているからだと言っていました。そこで私は初めて調べてみたのですが、彼と同じように、もう普通の卵は食べたくないと思いました。
また、卵は冷蔵庫に入れず、常温でも1ヶ月以上は食べられるということも、彼の食生活から学びました。また、黄身はビタミン豊富なので火を通さず栄養をいただき、白身は逆にしっかりと火を通すことも教えてもらいました。
最近はたまに有精卵の平飼い卵も市場に出ています。マザーズにも置いてありました。有精卵の方がエネルギーが高いため、体の充電に最適です。私も最初は有精卵を買おうと思って買い物カゴに入れていました。しかし普通の卵の箱のデザインがとても素敵だったので、その箱が欲しくて、そちらに変えました。
マザーズのデザインを描いているアーティストさんの作品を買うことは、そのアーティストさんを応援することにもなりますしね。お金はエネルギーなので、何にお金を支払うかというのは、私のエネルギーを何に使うか、どんな方向性へ向かいたいかという意思表示になります。私は今かなり元気なので、有精卵でなくても十分だと思ったので、アートにお金を使いました。ちなみに普通の卵の方が少し安かったです。
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