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マイクロプラスチックを意識する

地球の環境問題は、今大変深刻な状況です。温暖化は進み、気候変動ではなく気候危機という言葉に変わりました。地球が無くなってしまったら、私たち人間は愚か、ほとんど全ての生き物は死に絶えてしまいます。


政治とか経済とか、まして戦争とか、そんなことを言っている場合ではなく、我々人類は力を合わせて地球を守るために今すぐ行動をしなくてはいけないと思います。現状維持も大変ですが、できれば病んでしまった地球を回復するための努力もしなくてはと思います。


地球、環境、そんな大きなこと、大きすぎて、私たち一人一人が何をしたって無駄なような気もします。問題があまりに大きすぎて、どこから手をつけていいかもわかりません。でも、それでも、私には何ができるだろうかという視点を持ち続け、何かアクションを起こすこと、そして継続することは大切だと思います。例え広大な海の砂粒一つでしかないとしても、ゼロではなくイチなのです。そして無が有になった時、何かが変わるような気がします。


地球にいいことをしようと、何か一つして、ハイおしまい、では意味がないような気がします。続けるためには、辛くなくて、楽しくて、日常の一コマである必要があると思います。何でもいいけれど、自分がコミットしやすいこと、自分だからコミットできること、そんな’何か’を見つけることができたら素敵です。


私の一例をあげてみます。


マイクロプラスチックのことは、もう何年も前から言われているので、聞いたことがある方も多いのではないかと思います。プラスチックが壊れて小さくなって、目に見えないほど小さなカケラとなり、魚がそれを体内に取り入れてしまうなど多くの被害が出ています。そして結局その魚を食べる私たち人間が、プラスチックを食べることにもなるのです。


ティーパックから大量のマイクロプラスチックが出ると言う事実を聞いたのは、数ヶ月前のことでした。私は全くそんなこと考えたこともなくて、軽いショックを受けました。お茶と一緒にプラスチックを飲んでいるのか。お茶を捨てたら排水溝にプラスチックを流すのか。と。


その後しばらくしてから、ネット通販で、マイクロプラスチックを出さず、さらに生分解される素材のパックに入ったお茶シリーズを見つけました。私が買ったのは黒豆小豆茶ですが、美味しくて毎日飲んでいました。無くなったので、次は黒豆茶を買ってみました。安心してお茶パックごと煮出すことができます。


ある日、久しぶりに抹茶入り玄米茶を飲みたくなり、スーパーでティーパックを買いました。国産茶葉100%で味はすごく美味しくて、とても幸せな気分になります。しかし明らかにプラスチック製のティーパックでした。そこで毎度パックをハサミで切り、中身を茶漉し付きのティーポットに入れて飲むようになりました。パックはそのままゴミにしますので、マイクロプラスチックが流出する心配はありません。


たったこれだけの話です。

別に誰かに言う必要もないくらい、ささやかな日常です。

しかし私にとっては、地球環境を守るための大事なコミットです。


コミットという言葉は、日本語にはないニュアンスを含んでいると思います。コミットとは、そこにしっかりと自分の意識を合わせ、そのために行動することだと思います。自分が何かにコミットしているという事実は、自己尊重感や自信にも繋がります。何かを大切にしている自負は、すなわち自分を大切にする意識にも密接に繋がっています。


どんなにささやかなことでも、自分なりのやり方で、何か自分が大切にしたいことにコミットすること。それは、自分なりの心地よい暮らしを送る上で、なくてはならないエッセンスだと私は思っています。




 
 
 

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